いつもありがとうございます。
やきとり大吉与野本町店の浜田です。
気がついたら、10年が経ちました。
春夏秋冬、毎日仕込みをして、火を入れて、お客さまに串を出す。その繰り返しの中で、自分が本当に大切にしてきたことが何なのか、改めて言葉にしてみたくなりました。
外から見ると「焼き鳥屋」というのはシンプルな商売に見えるかもしれません。串に刺した鶏肉を焼いて出すだけ、と思われることもあるでしょう。でも実際には、美味しい一本の串には、積み重ねた時間と細かな判断の連続があります。
この記事では、開業10年の節目に、私・浜田隆吉が守り続けてきた3つのこと——仕込み、味付け、焼き——をひとつひとつ丁寧に語らせてください。焼き鳥という食べ物を通して、この店が何を大切にしているかが伝われば嬉しいです。
こんな方におすすめ
- ✅ 与野本町・さいたま市中央区で「本物の焼き鳥」が食べられる店を探している方
- ✅ 焼き鳥の職人がどんなこだわりを持っているか気になる方
- ✅ 家族や仕事仲間と、落ち着いた焼き鳥屋を探している方
- ✅ 大吉グループのお店が初めてで、どんな店なのか知りたい方
- ✅ 一人でも気軽に立ち寄れるカウンターのある居酒屋を探している方

①仕込み:「最初の一口がうまい」は、開店前に決まっている
焼き鳥の旨さは、火を入れる前にほぼ決まっています。これは修行中に叩き込まれたことで、10年経った今も変わらない確信です。
当店では毎日、その日の分だけ鶏肉を仕込みます。冷凍・解凍を繰り返した鶏肉は使いません。理由はシンプルで、細胞が壊れた肉はどれだけ丁寧に焼いても、ジューシーさが戻らないからです。新鮮な状態の鶏肉だけを使うことは、美味しい焼き鳥の絶対条件だと思っています。
サイズのカットにも、地味ですが確固たる考え方があります。「最初の一口からおいしく感じる」ために、部位ごとに試食を繰り返して最適なサイズを割り出しました。大きすぎると噛みきれないし、火の通りもムラになる。小さすぎると肉汁が逃げやすい。このちょうどいいサイズ感は、数字で管理するものではなく、長年の試食の積み重ねで体に入っているものです。
串打ちの際には、必ず手袋と指サックを使用します。素手で触り続けると手の温度が鶏肉に伝わり、鮮度が落ちるのが早くなる。だから少量ずつ保冷剤で冷やしながら、手早く仕上げます。地味な作業ですが、こういった積み重ねが「あの店の焼き鳥はなんか違う」という感覚につながると信じています。
②味付け:47年の継ぎ足しタレと、ヒマラヤ岩塩が語るもの
やきとり大吉は創業47年のグループです。その長い歴史の中で、師匠から弟子へと受け継がれてきた秘伝のタレがあります。
私は大阪で2店舗、京都で1店舗、東京で1店舗、計4店舗での修行を経てこの与野本町に店を構えました。それぞれの修行先から受け継いだタレが元となり、今の当店のタレが生まれています。開業から10年が経ち、私のタレもまた日々成長を続けています。継ぎ足すということは、その店の歴史と職人の手仕事が文字通り「味に重なっていく」ことです。一朝一夕では絶対に出せない奥行きが、長年の継ぎ足しにはあります。
塩串に使うのはヒマラヤ岩塩です。一般的な精製塩と比べて多くのミネラルを含むこの塩は、塩味の輪郭がはっきりしながらも、その奥にほのかな旨味と甘みがあります。鶏肉の持つ素材の味を邪魔せず、引き立てる。焼き鳥に合う塩として、これ以上のものはないと思っています。
そして、見落とされがちな話をひとつ。塩は、季節によって「出方」が変わります。夏の湿気が多い時期と冬の乾燥した時期では、同じ量をふっても口に入った時の感じ方が違う。だから私は定期的に自分の串を試食して、塩加減を調整しています。自分の料理を自分で食べる——当たり前のことのようですが、意外とできていない職人さんもいると聞きます。私はこれを続けることが、品質を守る唯一の方法だと思っています。
✓ ここまでのポイント
- 仕込みは毎日、新鮮な鶏肉のみ。手袋と保冷剤で鮮度を守りながら串打ちしています。
- タレは47年継ぎ足しの秘伝。4店舗の修行で受け継いだ味が、当店の10年でさらに深みを増しています。
- 塩はヒマラヤ岩塩。季節ごとに試食して塩加減を微調整する習慣を守っています。
③焼き:50万本が教えてくれた、火と向き合う技術
開業10年で、延べ50万本以上の串を焼いてきました。この数字は自慢ではなく、「50万回の判断をしてきた」という意味です。
焼き鳥は、同じ鶏肉でも部位によって全く異なる焼き方が必要です。皮はじっくりと弱火でコラーゲンを溶かしながらパリッと仕上げる。レバーは強火でさっと火を通し、独特のクリーミーさを残す。モモ肉は中火でゆっくり熱を入れ、繊維を締めすぎずふっくらジューシーに。この判断を、複数の串を同時に焼きながら瞬時に行っています。
当店では炭火ではなく、大吉専用グリラーを使用しています。炭火の最大火力にはわずかに及ばないものの、このグリラー最大の強みは「火力の切り替えの速さ」にあります。炭は一度熾してしまうと火加減の変更に時間がかかりますが、グリラーは瞬時に弱火から強火へ、強火から中火へと切り替えられる。これにより、異なる部位を同じグリルで同時に、それぞれ最適な状態で焼き上げることができます。
また、グリラーは炭のような煤が出ないため、店内の空気が清潔に保たれます。これは単に機械的なメリットではなく、お子様連れのご家族が安心して食事できる環境にも直結しています。当店が完全分煙で20歳未満の入店を歓迎しているのも、こういった環境づくりへの考え方と根っこでつながっています。
10年目の与野本町で、変わらないために変わり続けること
JR埼京線与野本町駅から徒歩4分のこの場所に店を構えて10年。さいたま市中央区のこのエリアには、子育て世代のご家族、都内や大宮に通勤するビジネスパーソン、地域に長く暮らすシニアの方など、様々な方が来てくださいます。
「君子の交わりは淡きこと水の如し」という言葉があります。べたべたと依存しあうのではなく、お互いが自立していて、さらっとしているからこそ長く続く関係。私がお客さまとの距離感で大切にしている考え方です。毎回賑やかにもてなすような店ではありませんが、変わらない串と変わらない空間が、また来たいと思わせる店でありたいと思っています。
仕込みに妥協しない。タレと塩を大切に守る。火と誠実に向き合う。この3つを10年続けてきたことが、この店の全てです。難しいことではないですが、毎日続けることは思った以上に簡単ではない。それでも続けてこられたのは、来てくださるお客さまがいるからに他なりません。
カウンター席では一人でゆっくり飲んでいただけます。テーブル席はご家族やご友人との食事に。18席という小さな店ですが、それくらいの規模が自分には合っていると思っています。目の届く範囲で、丁寧に。それが浜田隆吉のやり方です。
ご予約・お問い合わせ
ご来店のご予約は、お電話またはネット予約からお気軽にどうぞ。貸切(12名様〜20名様)のご相談もお電話にてお受けしています。
📞 048-859-3344
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営業時間:月・水〜日・祝日 17:00〜23:00(火曜定休)
ラストオーダー:食べ物22:00 / 飲み物22:30
所在地:埼玉県さいたま市中央区下落合6-7-12(JR埼京線 与野本町駅 東口より徒歩4分)
初めてのお客さまも、久しぶりのお客さまも、お待ちしております。
今日も大吉な一日を🏮



