与野本町の焼き鳥屋のカウンターで一人飲み。その夜、常連になると決めた理由

あれこれ

いつもありがとうございます。
やきとり大吉与野本町店の浜田です。

突然ですが、一つ聞いてください。

「一人で居酒屋に入る」と答えた人の割合、どのくらいだと思いますか?
あるアンケートによると、一人で居酒屋・焼き鳥屋に入った経験がある人は全体の6割以上にのぼるそうです。でも一方で、「一人では入りにくい」と感じてそのまま通り過ぎてしまう人も同じくらいいる、という結果が出ています。

その「入りにくさ」の正体は何か。
長暖簾の向こうが見えない不安、知らない常連客に囲まれる気まずさ、席に通されるまでの数秒の居心地の悪さ——たぶん、そういうものが積み重なっているんじゃないかと思います。

今日は普段あまり語らない話をしようと思います。一人でカウンターに座ったお客さまが「ここに来てよかった」と感じてもらうために、私がこっそりやっている仕事の裏側です。

こんな方におすすめ

  • ✅ 仕事帰りに一人でゆっくり飲める店を探している方
  • ✅ 与野本町・さいたま市中央区で気軽に通える馴染みの店を作りたい方
  • ✅ 焼き鳥屋のカウンターに一人で入るのが少し不安な方
  • ✅ 「また来たい」と思える店の条件を知りたい方
  • ✅ 本格的な焼き鳥と美味しい生ビールをリーズナブルに楽しみたい方
与野本町の焼き鳥屋のカウンターで一人飲み。その夜、常連になると決めた理由 | やきとり大吉与野本町店

カウンター6席。その距離感に、実は意味がある

当店のカウンター席は6席です。決して広くはありません。

正直に言うと、この「狭さ」はわざとです。

カウンターに座ると、私が仕込みをして、串を打って、火にかける様子がすぐ目の前に見えます。お客さまと私の距離は、手を伸ばせば届くくらい。でもだからといって、無理に話しかけることはしません。

私が大切にしている言葉があります。「君子の交わりは淡きこと水の如し」。べたべたしすぎず、かといって冷たくもなく。さらっとしているからこそ長続きする関係というものがあると思っています。

一人でいらっしゃるお客さまは、たいてい「静かに飲みたい」んですよね。会社の話も家の話も、ひとまず置いておいて、ただ美味しいものをゆっくり口に入れたい。そういう夜があります。

だから私は、カウンターに座ったお客さまに無闇に声をかけません。でも、グラスが空いてきたら気づく。次の一本が焼き上がるタイミングを見計らう。それがカウンターの仕事だと思っています。

店内に余裕がある時は、気軽に話しかけてもらえると嬉しいです。でも、そうでない夜も、ここに来てくれていることが嬉しい。それだけです。

「実はここまでやってます」——仕込みの話、少しだけ

カウンターに座ると、私が串を打っている姿が見えることがあります。黙々とやっているので「職人ぽいな」くらいに思ってもらえればいいんですが、実はあの作業、かなり細かいことをやっています。

まず、鶏肉は毎日仕込み直しです。前日の仕込みを翌日に使い回すことはしません。焼き鳥は素材がシンプルな分、鮮度の差がそのまま味に出ます。

それから、串を打つときに手袋と保冷剤を使っています。手の体温って意外と高くて、直接触れ続けると鶏肉の表面温度が上がってしまう。だから少量ずつ保冷剤で冷やしながら、手早く仕上げています。こういうことはわざわざ言うことでもないんですが、見えないところでちゃんとやっています。

カットの大きさも、実は何度も試食して決めたサイズです。「最初の一口からうまい」と感じてほしくて。大きすぎると火の通りにムラが出るし、小さすぎると肉汁が逃げる。部位によって最適なサイズが違うので、それを一つひとつ決めています。

大阪で2店舗、京都で1店舗、東京で1店舗——計4店舗で修行を重ねて、与野本町に店を構えて10年。その間に焼いた本数は、延べ50万本以上になりました。数字にすると大げさに見えるかもしれませんが、その一本一本に、こういう地味な積み重ねがあります。

✓ ここまでのポイント

  • カウンター6席という距離感は、一人のお客さまが「ちょうどいい」と感じる空間として設計されている
  • 仕込みは毎日・手袋と保冷剤使用・最適サイズのカットと、見えないところに手を抜かない
  • 50万本以上の経験が、一本の焼き鳥の「安定した旨さ」を支えている

47年継ぎ足しのタレと、ヒマラヤ岩塩の話

「タレって、どこも同じじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

やきとり大吉は創業47年。そのタレは、師匠から弟子へ、お店から店主へと受け継がれながら今も継ぎ足し続けられています。私が与野本町で使っているタレは、4店舗の修行先から受け継いだものが元になっていて、この店で10年育ててきたものです。

一つ正直に言うと、同じ「やきとり大吉」の屋号でも、タレはそれぞれの店主が育てているので、少しずつ違います。うちのタレは今も変化し続けています。

塩串に使っているのはヒマラヤ岩塩です。普通の塩とは少し違って、ミネラルが豊富な分、塩味の奥にほんのり甘みと旨みが感じられます。焼き鳥に合う塩って、実はそんなに多くないんですよね。

それと、これを言うと「え、そんなことするの?」と驚かれるんですが、私は自分の焼き鳥を定期的に試食しています。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実は何年も自分のものを食べていないという店主さんもいます。季節によって湿度や気温が変わると、塩の出方が変わる。目視だけでは判断できないこともあるので、味で確かめています。

こういう話は、カウンターで一人静かに飲んでいるお客さまには、たぶん届かないと思います。でも、一口食べた時の「あ、うまい」という感触には、こういう積み重ねが影響していると信じています。

神泡プレモルと焼き鳥の「絶妙なタイミング」

当店はサントリー神泡達人店の認定を受けています。

生ビールって、サーバーの管理状態や注ぎ方によって、かなり味が変わります。酸味が出ていたり、泡がすぐ消えてしまうビールを出されると、気分が下がりますよね。うちはグラスの温度管理、ガス圧、樽の洗浄サイクルまで、規定に従って管理しています。

一人でカウンターに座って、最初の一杯をもらう瞬間。あの冷たくてきめ細かい泡の一口目と、焼き立ての串が重なるタイミングが、私は一番好きです。

焼きについても少し話すと、当店は大吉専用の電気グリラーを使っています。炭火に比べると最大火力はやや落ちますが、火力の調整速度は断然速い。かわをパリパリに仕上げるための弱火、レバーにさっと火を通すための強火、モモ肉をふっくら仕上げるための中火——それを複数の串で同時進行でやれるのが、このグリラーの強みです。

一人のお客さまが「かわ」と「レバー」と「ねぎ間」を頼んだ時、それぞれ最適なタイミングで焼き上げて、ほぼ同時に提供できる。その「焼き上がりの精度」が、神泡の一杯と合わさった時に、「また来たい」という気持ちに繋がるんじゃないかと、勝手に思っています。

まとめ:一人でふらっと来てください

与野本町駅の東口を出て、徒歩4分。

仕事帰りでも、ジム帰りでも、なんとなく気分転換したい夜でも。一人でカウンターに座って、神泡の生ビールと焼き立ての串を一本ずつ頼んでみてください。

客単価は3,000〜4,000円程度。焼き鳥は1本140円〜で、食べたいものを単品で頼めます。飲み放題のコースはないので、自分のペースで飲めます。それが「飲みすぎない夜」にもちょうどいいと、常連のお客さまによく言ってもらいます。

全席禁煙なので、服や髪ににおいがつく心配もありません。喫煙される方のために、独立した喫煙ブースも設けています。

常連になるかどうかは、来てみてから決めてもらえばいい。押しつけるつもりは全くないです。ただ、一口目の「うまい」という感触は、ちゃんと準備して待っています。

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営業時間:月・水〜日・祝日 17:00〜23:00(火曜定休、月に一度連休あり)
ラストオーダー:食べ物22:00 / 飲み物22:30
住所:埼玉県さいたま市中央区下落合6-7-12(JR埼京線 与野本町駅 東口 徒歩4分)

今日も大吉な一日を🏮