いつもありがとうございます。
やきとり大吉与野本町店の浜田です。
「一人で居酒屋に入るのって、なんとなく気が引ける」——そう感じたことはありませんか。
暖簾をくぐる前に、ちょっと立ち止まってしまう。中の雰囲気がわからない。グループ客ばかりだったら浮くかもしれない。店員に気を遣わせてしまうかも。そんな小さな不安が、足を遠ざけてしまう。
私自身、修業時代に何度もそういう経験をしました。仕事終わりにふらりと立ち寄れる「自分の居場所」を探していた、あの頃の感覚を今でもはっきり覚えています。
だからこそ、当店のカウンター席6席には、私なりの思いと哲学が詰まっています。今日はその話をさせてください。
こんな方におすすめ
- ✅ 一人でも気軽に入れる焼鳥屋を与野本町近辺で探している方
- ✅ 仕事終わりにちょっと一杯だけ、という使い方をしたい方
- ✅ 職人の手仕事を間近で見ながら食事を楽しみたい方
- ✅ 飲みすぎず、自分のペースで飲める場所を求めている方
- ✅ 店主のこだわりや焼きの技術に興味がある方

修業4店舗で気づいた、「カウンターの力」
大阪2店舗、京都1店舗、東京1店舗——私が与野本町に店を構える前に過ごした修業先です。それぞれの店で、仕込みを覚え、タレを受け継ぎ、焼きを磨きました。でも、修業を通じて技術と同じくらい学んだことがあります。それが「カウンターという場所の持つ力」です。
焼き台のすぐ目の前にお客さまがいる。串が焼き上がっていく音、タレの甘い香り、炎の揺らぎ。それを間近で感じながら飲む一杯は、テーブル席で料理が運ばれてくるのとは明らかに違う体験です。
特に印象的だったのは、大阪の修業先でのことです。毎晩必ずカウンターに座る常連のおじさんがいて、一言も余計なことを話すわけでもないのに、その存在感が店全体に不思議な安心感をもたらしていました。「あの人がいる店なら、大丈夫」という雰囲気。それは、カウンターがあってこそ生まれるものだと感じました。
焼き手とお客さまの間に、見えない信頼が育つ場所。それがカウンターだと私は思っています。
「一人で来ても浮かない」空間を、意図的につくっている
当店の18席のうち、カウンターは6席です。小さな店ですが、この比率は意図的なものです。
テーブル席12席は家族連れや仲間との飲み会に使っていただく。カウンターは、一人で来たお客さまが「ここに来てよかった」と感じられる場所にする。この役割分担を、開業当初から大切にしています。
仕事終わりの平日、20時を過ぎた頃にふらりと入ってくる方は少なくありません。スーツ姿で、少し疲れた顔で、でもカウンターに座った瞬間にすっと表情が和らぐ。神泡のプレモルをお出しして、最初の串が焼き上がる頃には、もうすっかり落ち着いている。
私はあまりおしゃべりが得意なほうではありません。焼いている最中は特に、串と向き合っています。でもそれでいいと思っています。余計なことを話さなくても、焼き上がった串をお出しするタイミング、グラスが空きそうなときに一声かけるタイミング——そういうことで、十分に「歓迎している」は伝わると思っているので。
「君子の交わりは淡きこと水の如し」という言葉があります。べたべたした関係ではなく、お互いに自立しながら、さらっとしているからこそ長く続く。私がお客さまとの距離感で大切にしている考え方です。カウンター席は、まさにその距離感が自然に生まれる場所だと感じています。
✓ ここまでのポイント
- 修業4店舗で「カウンターが生む信頼感」を体感し、与野本町の店に活かしている
- 18席中6席をカウンターに設けているのは、一人でも居心地よくいられる空間を意図的につくるため
- 店主・浜田は多弁ではないが、焼きのタイミングと気配りで「歓迎」を伝えるスタイル
カウンターで食べるからこそ、焼きの「違い」がわかる
正直に言うと、カウンター席にはもう一つ私側の理由があります。
焼き台のすぐ前にいるお客さまの反応が、リアルタイムでわかるからです。
かわを口に入れた瞬間の表情。つくねを噛んだときの間。レバーを食べ終えてグラスを持ち上げるタイミング。言葉にならない反応が、焼き手には一番の情報です。
私はここ与野本町で10年、延べ50万本以上の串を焼いてきました。部位ごとに最適な火入れのポイントがある、ということは頭でわかっていても、それを毎回実現するためには「今日の鶏肉の状態」「今日の湿度と気温」「このお客さまが好みそうな焼き加減」という変数を常に読み続けなければなりません。
当店は大吉専用グリラーを使っています。炭火ほどの最大火力はありませんが、その分、火力の調整が格段に速い。かわをパリパリに焼くための弱火、レバーにさっと均一に火を通す強火、身厚なもも肉をふっくら仕上げる中火——複数の部位を同時進行で焼き分けることができるのは、このグリラーならではの強みです。
そして、カウンターのお客さまは焼き台のすぐそこにいる。焼き上がった瞬間にお出しできる。テーブル席に運ぶ時間がない分、最高のタイミングで食べてもらえる。これは、焼き手にとって理想的な状況です。
「飲みすぎない」ための場所としても機能している
飲み放題のない当店では、お客さまが自分のペースで飲み食いできます。これは、カウンターとの相性が特にいいと感じています。
串が一本ずつ焼き上がってくる。それを食べながら、一杯飲む。次の串を待ちながら、もう一口。このリズムが自然に生まれると、急いで飲む必要がなくなります。神泡プレモルの最初の一杯をゆっくり味わって、次はハイボールに切り替えて、気づいたら2時間くらい経っていた——そういう夜が、私はいちばん好きです。
仕事帰りの「頭のスイッチを切る時間」として使っていただくには、カウンターで一人、自分のペースで串とお酒を楽しむのが一番向いていると思っています。翌日に響くほど飲んでしまった、という後悔より、「ちょうどいい夜だった」という満足感を持って帰ってもらいたい。
そのためにも、単品注文スタイルを続けています。食べたいものを、飲みたいものを、食べたい分だけ。シンプルですが、これが一番無理がない。
与野本町の夜に、「自分の場所」を持ってほしい
与野本町は、静かで落ち着いた街です。大きな繁華街があるわけでもなく、派手な看板が並んでいるわけでもない。でも、ここに住んでいる人たちの多くが、この穏やかさを好んでここを選んでいる。私もそう感じています。
池袋まで埼京線で直通30分。都内で仕事をして、帰ってきた夜に「ちょっと寄っていこうかな」と思える店が、駅から徒歩4分のところにある。それが当店の役割だと思っています。
常連のお客さまの中には、開業当初から来てくださっている方もいます。特別なことは何もしていません。毎日手仕込みして、47年継ぎ足してきたタレで焼いて、ヒマラヤ岩塩の塩加減を試食しながら調整して、焼き上がったものをお出しする。それだけです。でも、「変わらない」ということ自体が、長く通ってもらえる理由になっているのかもしれません。
カウンターの6席は、いつでも空けてお待ちしています。一人でも、気負わずに入ってきてください。
まとめ:カウンターは、私にとって「焼きと向き合う場所」
今日お伝えしたかったのは、カウンター席が単なる「座れる場所」ではないということです。
修業で培った焼きの技術を最大限に発揮できる場所。お客さまとの適度な距離感を自然に保てる場所。一人でふらりと来ても、浮かずにゆっくりできる場所。焼き上がりの最高のタイミングを逃さずお出しできる場所。
それがカウンターです。
与野本町でそういう夜を過ごしたくなったとき、ぜひ思い出してください。お電話でのご予約も、ネット予約も受け付けています。もちろん、ふらりと来ていただくのも大歓迎です。
📞 お電話でのご予約・お問い合わせ:048-859-3344
🌐 ネット予約はこちら:ネット予約
【営業時間】月・水〜日・祝日 17:00〜23:00(火曜定休)
ラストオーダー:食べ物22:00/飲み物22:30
【アクセス】JR埼京線 与野本町駅 東口より徒歩4分
埼玉県さいたま市中央区下落合6-7-12
今日も大吉な一日を🏮



