与野本町「大吉」の浜田大将が語る10年間の苦労話。焼き鳥屋として最初に失敗したこと3つ

あれこれ

いつもありがとうございます。
やきとり大吉 与野本町店の浜田です。

今日は少し、恥ずかしい話をします。

「地元に、気軽に通える馴染みの店が欲しい」と思いながら、なかなか見つけられていませんか。

チェーン居酒屋には入りやすいし、値段も安定している。でも何度行っても顔を覚えてもらえない。スタッフが入れ替わって、話し相手もいない。「また来たい」とは思うけれど、「あの店に行きたい」とはならない。そういう経験、繰り返していませんか。

実は私も、お店を開けた最初の頃に同じことで悩んでいました。「馴染みのお客さまが来てくれる店にしたい」と思いながら、まったくその逆のことをやっていた時期があります。

今日はその失敗を、包み隠さずお話しします。10年という時間をかけて気づいたことが、もしかしたら「ここに通ってみようかな」と思ってもらえるきっかけになるかもしれないので。

こんな方におすすめ

  • ✅ 与野本町・さいたま市中央区で「顔を覚えてもらえる」馴染みの店を探している方
  • ✅ チェーン居酒屋ばかりで、大将のいる個人店になかなか入れずにいる方
  • ✅ 焼き鳥屋を選ぶとき「何を基準にすればいいか」わからない方
  • ✅ 一人でも気兼ねなく入れる、落ち着いた居酒屋を探している方
  • ✅ お店の人となりを知ってから、初めて暖簾をくぐりたいと思っている方
与野本町「大吉」の浜田大将が語る10年間の苦労話。焼き鳥屋として最初に失敗したこと3つ | やきとり大吉与野本町店

失敗その1:「うまい焼き鳥を出せば、お客さまは来てくれる」と思い込んでいた

大阪2店舗、京都1店舗、東京1店舗。計4店舗で修行を重ねて、2016年に与野本町へ出てきました。技術には自信がありました。タレも、塩も、火入れも、全部自分なりに答えを持っていると思っていた。

でも最初の半年、常連と呼べる人がほとんどいなかったんです。

なぜか。今振り返ると、「うまいものを出すこと」と「また来たいと思わせること」は、別の話だとわかります。焼き鳥の味には自信があった。でも、私という人間のことを、お客さまにまったく伝えていなかった。

どこから来たのか、どういう考えで店を作ったのか、なぜ与野本町だったのか。そういうことを話さずに、ただ黙って串を焼いていた。お客さまからしたら「腕はいいかもしれないけど、どんな人かわからない」という印象だったと思います。

「君子の交わりは淡きこと水の如し」という言葉が好きで、べたべたと話しかけるのは性に合わない。それは今も変わりません。ただ、最初から必要以上に壁を作っていた。「職人が黙々と焼いていればいい」という思い込みが、お客さまとの距離を縮める機会を逃していた。

「美味しかった、また来ます」と言ってくれたお客さまが、二度と来ない。その繰り返しでした。

失敗その2:「お客さまの顔と名前を覚えるより、焼きに集中すればいい」と思っていた

修行時代、師匠から言われた言葉があります。「焼き場に立ったら、鳥だけを見ろ」。その教えを、少し間違えて受け取っていた時期があります。

焼きに集中するあまり、お客さまの顔を見なかった。何度来てくれていても、声をかけられるまで気づかない。次の来店時に「いつもありがとうございます」が言えない。それがどれだけ冷たい印象を与えていたか、あとになってわかりました。

あるとき、常連になってくれたお客さまに正直に言われたことがあります。「最初はここ、入りにくかったよ。大将が話しかけてこないから、自分のことを歓迎されていないのかと思った」と。

それが刺さりました。

「顔を覚えてもらえる店に通いたい」というのは、お客さまが当然持っている気持ちです。でも覚えてもらうためには、まずこちらが相手の顔を覚えなければいけない。当たり前のことなのに、焼きに没頭するあまり、そこがすっぽり抜けていた。

今は、焼き場から顔を上げる回数を意識しています。カウンターに座っているお客さまの「さっきより顔がほぐれてきたな」「今日は少し疲れているな」という空気を、できる限り拾うように。言葉は少なくても、目を向けているかどうかはお客さまに伝わります。

✓ ここまでのポイント

  • 「うまい焼き鳥を出せば来てくれる」は、馴染み客をつくる条件の半分に過ぎない。
  • 「焼きへの集中」と「お客さまへの目配り」は、どちらも手を抜けない。この両立が一番時間がかかった。

「顔を覚えてもらえる店に通いたい」という気持ちはあるのに、最初の一歩が踏み出せないまま、チェーン店で済ませてしまっていませんか。ネット予約なら、来店日時をあらかじめ決めておけるので、「たまたま満席だった」という肩透かしを防げます。予約は食べログの予約フォームから、24時間いつでも入れられます。

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失敗その3:「変わらないことが信頼を生む」という意味を、最初は誤解していた

やきとり大吉の創業は1977年(昭和52年)。47年間継ぎ足し続けてきた秘伝のタレを受け継いでいます。「変わらない味」というのが大吉の看板のひとつです。

だから開業当初の私は、「とにかく同じことをやり続ければいい」と思っていました。タレも、塩加減も、サイズも、焼き方も。一度決めたら動かさない。

でもそれは、「思考を止めること」とは違う、ということを失敗から学びました。

ある時期、塩の出具合が変わってきたのに、試食をさぼって目視だけで判断していたことがあります。季節が変わると湿度も温度も変わる。塩は同じものを使っていても、出方が微妙に違う。それを確認せずに「いつも通り」で出し続けていたら、お客さまから「なんか今日、塩きつくない?」と言われた。

恥ずかしかったです。自分の焼き鳥を、ちゃんと食べていなかった。

「変わらない」というのは、なにも考えずにルーティンをこなすことではない。毎日試食して、毎日確認して、微調整を積み重ねるから「変わらない」が実現できる。それを身をもって理解したのは、開業から2〜3年が経った頃でした。

今は季節ごとに塩加減を定期的に確認します。目視だけでなく、必ず口に入れて確かめる。「自分の焼き鳥を何年も食べていない店主さんもいる」という話を聞いたことがありますが、それでは「変わらない味」は守れません。

この話と通じる部分もありますが、与野本町でゆっくり静かに飲める居酒屋を探している方に、当店がよく選ばれる理由のひとつも、この「毎日の細かな積み重ね」にあると思っています。

10年経ってわかった、馴染み客が生まれる店の条件

3つの失敗を経て、今の私が思う「また来たいと思われる店」の条件はシンプルです。

大将が毎日同じ場所にいて、同じ味を出し続けている。それだけです。

チェーン店が悪いとは思いません。でも、スタッフが入れ替わる店には「あの人の顔を見たい」という理由が生まれにくい。私が毎日仕込みをして、毎日焼き場に立つのは、その「理由」を作りたいからです。

与野本町駅東口から歩いて4分。10年間、同じ場所で同じことをやり続けています。延べ50万本以上を焼いてきました。その数字よりも、10年間一度も場所を変えず、一度も仕込みを外注したことがないという事実の方を、私は大切にしています。

最初から一人で来づらければ、テイクアウトから試してもらう方法もあります。与野本町で焼き鳥のテイクアウトができる場所としても対応していますので、まずは串を一本持ち帰って、タレの味だけでも確かめてみてください。

また、完全禁煙の居酒屋を探してたどり着いたという声もよくいただきます。当店は全席禁煙。タバコの煙が苦手な方も、お子さまを連れてこられるご家族も、気兼ねなく来ていただける環境を整えています。

まとめ:失敗から学んだことが、今の大吉をつくっている

今日話した3つの失敗。

「うまい焼き鳥を出せば来てくれる」という思い込み。お客さまの顔を見ずに焼きに没頭していたこと。「変わらない」の意味を誤解して、確認をさぼっていたこと。

どれも、やり直せるならやり直したい失敗です。でも同時に、これがあったから今の自分があると思っています。

「馴染みの店を作りたい」という気持ちに、私は正面から応えたいと思っています。毎日同じ場所で、毎日手仕込みして、毎日焼き場に立つ。47年継ぎ足してきたタレを守りながら、今日も大吉は17時に暖簾を出します。

初めての方も、久しぶりの方も、お気軽にどうぞ。お電話でのご予約・お問い合わせはこちら:048-859-3344

今日も大吉な一日を🏮

3つの失敗を経て、浜田が10年間同じ場所で焼き続けてきた理由がこの記事で伝わったなら、次は実際に暖簾をくぐる番です。初めての来店でもカウンター席が落ち着くか、テーブル席の方がいいかなど、事前に一言添えてもらえれば対応します。席は18席・先着順のため、確実に来たい日はネット予約で席を押さえてください。

席を確保してから与野本町「大吉」へ行く(ネット予約)