いつもありがとうございます。
やきとり大吉与野本町店の浜田です。
結論から言うと、夏の大吉は「枝豆と神泡プレモル」から始まる夜が一番いい。
今回は、そんな夏の一夜を切り取って、開店準備から営業終了までの流れをそのままお伝えしてみます。普段はカウンター越しにしか見えない景色を、少しだけ覗いてもらえたら嬉しいです。
こんな方におすすめ
- ✅ 与野本町周辺で夏の夜にサクッと飲める場所を探している方
- ✅ 大吉がどんな雰囲気のお店か知りたい方
- ✅ 焼鳥屋の「裏側」や仕込みのこだわりが気になる方
- ✅ 冷たい生ビールと本格焼鳥を一緒に楽しみたい方
- ✅ 子連れや一人でも入りやすい居酒屋を探している方

14時過ぎ。夏の仕込みは、鮮度との戦いから始まる
暖簾を出すのは17時ですが、仕込みは午後2時を回った頃から始まります。
夏場は特に気を遣います。鶏肉は温度が上がると傷みが早い。だから仕込みの順番も、部位の特性に合わせて変えています。レバーやハツは特にデリケートなので、保冷剤で冷やしながら少量ずつ串打ちしていきます。手袋と指サックを使うのも同じ理由です。体温が鶏肉に伝わり続けると、鮮度が落ちる。細かいことですが、この積み重ねが「一口目の旨さ」につながると思っています。
サイズのカットも毎回同じように見えて、実は部位ごとに変えています。試食を繰り返して割り出した「最初の一口からおいしいサイズ」というのがあって、そこに合わせて包丁を入れます。串を一本仕上げるまでの工程は地味ですが、ここが全ての土台です。
夏の仕込みでもう一つ気にしているのが、塩加減の調整です。湿度が高い日は塩の出方が変わります。目視だけでなく、必ず試食して確認します。「自分の焼鳥を何年も食べていない店主」という話を耳にすることがありますが、それでは季節ごとのズレに気づけない。どんなに忙しい日でも、仕込み中の試食は欠かしません。
16時半。グリラーの火を入れる。夏の夜はここから動き出す
専用グリラーに火を入れると、厨房の空気が少し変わります。
大吉の専用グリラーは、炭火に比べると最大火力はやや落ちますが、火力調整の速さが段違いです。かわをパリパリに焼くための弱火、レバーにさっと火を通す強火、モモ肉をふっくら仕上げる中火。同時進行で複数の部位を焼くとき、この切り替えの速さがダイレクトに仕上がりに出ます。
延べ50万本以上焼いてきた中で身体に染み込んだのは、「部位ごとの最適な火入れのポイント」です。焼きすぎず、生焼けにならず。その見極めは数字ではなく、色と音と香りで判断しています。夏の夜、グリラーの前に立つと、ここからが本番だという気持ちが自然と湧いてきます。
開店前に、タレの状態も確認します。やきとり大吉の創業は1977年(昭和52年)12月1日。師から弟子へと継ぎ足されてきたタレは、大阪2店舗・京都1店舗・東京1店舗の計4店舗での修行を経て受け継いだものが元になっています。今のタレは11年目に入りましたが、まだ育ち続けている感覚があります。毎日継ぎ足し、毎日使い、毎日香りと味で状態を確認する。このタレがある限り、家では再現できない味が出せると思っています。
✓ ここまでのポイント
- 仕込みは保冷管理・最適サイズ・試食による塩加減調整の三本柱で成り立っている
- 専用グリラーの強みは「火力調整の速さ」にあり、部位ごとの仕上がりを同時進行で最適化できる
- 47年継ぎ足しのタレは今なお進化中。毎日の確認がその品質を支えている
17時。暖簾を出す。夏の大吉は枝豆と生ビールで幕が開く
開店してまず感じるのは、夏の夜は「枝豆と生ビール」から頼むお客さまが多いということです。
この組み合わせには理由があると思っています。仕事が終わって、まだ体が仕事モードのまま席に着く。そこに一口目の冷たい神泡プレモルが来る。グラスは冷やして保管してあり、樽の洗浄・温度・ガス圧まで管理しているSuntory神泡達人店認定の一杯です。泡がきめ細かく、最後まで崩れない。枝豆の塩気がそこに重なって、ようやく「今日の仕事が終わった」と体が認識する。そういう瞬間があちこちのカウンターで起きているのが、夏の大吉の17時台です。
カウンター6席は、一人で来られるお客さまが多い時間帯でもあります。与野本町は埼京線で池袋まで直通約30分。都内で仕事を終えて帰ってきた方が、駅から4分歩いて暖簾をくぐる。そういう使い方をしてくれている方が、長くいてくれています。話しかけてもらえれば返しますが、静かに一人で飲みたい夜もあることはよくわかっているので、こちらから無理に話しかけることはしません。「君子の交わりは淡きこと水の如し」という言葉が好きで、べたべたしない距離感が長続きするんだと思っています。
19時。家族連れとソロ客が混在する夏の大吉らしい光景
夏の週末の19時前後は、テーブル席にファミリーが来てくれることが増えます。
当店は全席禁煙です。お子さまを連れて焼鳥屋に入ることをためらう理由の多くは、煙とタバコの匂いだと思います。店内に煙が漂わないから、子供の服に匂いがつかない。喫煙したい方は独立した喫煙ブースを使えるので、大人側も我慢しなくていい。この構造が「子連れでも気兼ねなく来られる焼鳥屋」として機能しています。
近くのタイムズパーキング与野本町第5と提携しているので、車で来られるファミリー層にも使いやすい環境です。税込5,000円以上で200円分、7,000円以上で400円分の駐車チケットをお渡ししています。
テーブル席でお子さまが手仕込みのつくねを頬張っている横で、カウンターでは一人のお客さまが神泡プレモルをゆっくり飲んでいる。この二つの景色が同時に成立しているのが、夏の大吉らしい光景です。どちらも「居心地がいい」と感じてくれているなら、それが一番です。
22時。ラストオーダーが近づく頃に思うこと
食べ物のラストオーダーは22時、飲み物は22時半です。
この時間帯になると、グリラーの前で一日を振り返る余裕が少し出てきます。今日の塩加減はどうだったか。タレの引きはうまくいったか。かわはパリッと仕上がっていたか。50万本以上焼いてきても、「今日はうまくいった」と思える夜もあれば、「もう少し火を入れるタイミングを早めればよかった」と感じる夜もあります。それがなくなったら、たぶん終わりだと思っています。
与野本町にお店を構えて10年。大阪・京都・東京での修行を経て、この場所に根を張ってきました。地域の顔ぶれが少しずつ変わっても、変わらないものを守り続けることが、地元のお客さまへの返し方だと思っています。
夏の夜、枝豆と生ビールから始まるその夜の続きに、かわ、つくね、きも。47年継ぎ足しのタレと、ヒマラヤ岩塩と、専用グリラーで仕上げた焼鳥が揃っています。一本140円からの単品注文なので、気分と予算に合わせて自由に頼んでもらえます。
まとめ:夏の大吉に、一度来てみてください
夏の与野本町の夜を、少しだけ覗いてもらえたでしょうか。
開店前の仕込みから、グリラーの火入れ、枝豆と神泡プレモルが揃う17時、家族連れとソロ客が同じ空間にいる19時、そしてラストオーダーまで。毎日この流れが続いています。特別なことは何もありませんが、この積み重ねが「また来たい」につながるなら、それで十分です。
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【営業時間】月・水〜日・祝日 17:00〜23:00(食べ物LO 22:00 / 飲み物LO 22:30)
【定休日】火曜日・月に一回連休あり
【アクセス】JR埼京線 与野本町駅 東口より徒歩4分
埼玉県さいたま市中央区下落合6-7-12
今日も大吉な一日を🏮


