チェーン店と個人店は何が違うのか。与野本町「大吉」の店主・浜田が正直に語る

あれこれ

いつもありがとうございます。
やきとり大吉与野本町店の浜田です。

「与野本町って、チェーン店ばかりで、なんか落ち着けないんだよね」

先日、カウンターでそんなことをポツリとおっしゃったお客さまがいました。仕事帰りに軽く一杯、というつもりで駅周辺を歩いたけれど、どこも同じような看板ばかりで、なんとなく足が止まらなかった——そういうことが増えていると、ちょくちょく聞くようになりました。

チェーン店が悪いわけではありません。ただ、「大将の顔を見て、いつもの味を頼む」という体験は、個人店にしかできないことだと私は思っています。今日は、お客さまからいただいた声をもとに、チェーン店と個人店の違いを、できるだけ正直にお伝えしたいと思います。

こんな方におすすめ

  • ✅ 地元・与野本町に気軽に通える「馴染みの店」を探している方
  • ✅ チェーン店に物足りなさを感じている方
  • ✅ 大将やスタッフと顔なじみになれる、アットホームな居酒屋を求めている方
  • ✅ 毎回同じ味・同じ品質で迎えてくれる店を知りたい方
  • ✅ 焼鳥屋に「本物の手仕事」を求めている方
チェーン店と個人店は何が違うのか。与野本町「大吉」の店主・浜田が正直に語る | やきとり大吉与野本町店

お客さまの声①「どこで飲んでも同じ味で、なんか物足りない」

常連のKさん(40代・会社員)は、転勤で与野本町に引っ越してきて最初の数ヶ月、駅周辺のチェーン店を何軒か試したそうです。「どこも悪くはないんだけど、食べ終わっても記憶に残らない。もう一回行きたいって気持ちになれないんですよ」と話していました。

これは、チェーン店の構造的な特徴からくる話です。品質の均一化は、チェーン店の大きな強みです。全国どこで食べても同じ味が保証されている。それ自体は素晴らしいことなのですが、裏を返すと「この店でしか食べられない味」は存在しない、ということでもあります。

当店の場合、タレは創業1977年(昭和52年)から47年間、継ぎ足し続けてきたものを使っています。私が修行した大阪2店舗・京都1店舗・東京1店舗、計4店舗のタレが源流となり、与野本町のこの店で育ち続けているタレです。全国の大吉の中でも、このタレはここにしかありません。Kさんが「他と違う」と感じてくださった理由の一つは、おそらくそこにあると思っています。

お客さまの声②「スタッフが毎回違って、覚えてもらえない」

Tさん(50代・自営業)は、以前通っていたチェーン店の居酒屋で「半年通ったのに、一度も顔を覚えてもらえなかった」とおっしゃっていました。「常連扱いされたいわけじゃないけど、顔ぐらい覚えてほしいよね」と苦笑いしながら。

チェーン店はスタッフの入れ替わりが多く、アルバイトを中心とした人員構成が一般的です。それはビジネスモデルとして合理的なのですが、「顔を覚えてもらう」「いつものを」と言える関係性は、なかなか生まれにくい。

私はほぼ毎日、この店に立っています。10年間、同じ場所で焼き続けてきました。延べ50万本以上焼いてきた中で、カウンターを挟んで積み重ねてきた会話も、数えきれないくらいあります。といっても、私はそんなに口数が多い方ではないので、無理に話しかけることはしません。ただ、お顔と好みは、自然と覚えていくものです。

「淡きこと水の如し」という言葉が好きで、べったりした馴れ合いよりも、さらっとしているけれど長く続く関係を大切にしたいと思っています。それが、私の考える「良い馴染みの店」との距離感です。

✓ ここまでのポイント

  • チェーン店の「均一な味」は強みであると同時に、「ここだけの味」がない側面でもある。当店の47年継ぎ足しタレはこの店にしか存在しない。
  • 常連関係はスタッフが定着している個人店の方が生まれやすい。浜田は10年間、同じ場所に立ち続けている。
  • 距離感は「淡きこと水の如し」。無理に近づかず、自然に顔と好みを覚えていく関係性を大切にしている。

お客さまの声③「個人店って、味が安定しないイメージがある」

これは正直、よく言われます。「個人店は当たり外れがある」という先入観を持っているお客さまは少なくありません。初めて来られたMさん(30代・IT系)も、入店前に「Google評価を見て来ました。個人店って不安じゃないですか、普通」と話してくれました。

その不安は理解できます。実際、個人店の中には仕込みや火入れが不安定な店もあるでしょう。ただ、当店については「味が毎回違う」という口コミは、ありがたいことにほとんどいただきません。その理由は、仕組みにあります。

焼鳥は毎日手仕込みですが、鶏肉は冷凍・解凍を繰り返したものは使わず、新鮮なものだけを使っています。串打ちの際は手袋と保冷剤を使って鶏肉の温度上昇を防ぎ、鮮度を保ったまま素早く仕込みます。カットサイズも、試食を重ねて「最初の一口から旨い」と感じるサイズに統一しています。

焼きについては、大吉専用のグリラーを使っています。炭火のような演出はありませんが、火力調整のスピードが速く、かわをパリパリに焼くための弱火、レバーに素早く火を通す強火、もも肉をふっくら仕上げる中火——部位ごとに最適な火入れを、同時並行で行えます。50万本以上の経験があってこそですが、グリラーの特性がそれを安定させてくれています。

塩加減も、季節ごとに湿度や温度が変わると塩の出方が変わるため、目視だけでなく定期的に試食して調整しています。「自分の焼鳥を何年も食べていない店主」というのが世の中には存在するのですが、私は毎日食べています。それが品質を一定に保つ、一番シンプルな方法だと思っているので。

「また来たい」が生まれる理由を、正直に言うと

Rさん(60代・地域在住)は、毎週のように来てくださる常連さんです。ある日、「なんでここに来るかわかる?味もそうだけど、変わらないからだよ」とおっしゃっていました。

変わらない、というのは簡単なようで、実は一番難しいことです。仕込みを毎日やり続けること、タレを継ぎ足し続けること、同じ場所に立ち続けること。それが積み重なって、「あのタレの味が食べたい」「大将の顔を見に行こう」という気持ちになっていただけるのだと思います。

与野本町駅東口から徒歩4分。開業から10年、この場所を動いていません。チェーン店にはチェーン店の良さがあります。でも「ここにしかない味」と「顔を覚えてもらえる場所」を求めるなら、個人店の選択肢は十分にあると、私は思っています。

まとめ:馴染みの一軒を作るなら、まず一度来てみてください

チェーン店と個人店の違いを一言で言うなら、「均一な安心感」か「ここだけの何か」か、だと私は思います。どちらが優れているという話ではなく、自分が何を求めているかの話です。

「大将の顔が見える店で、いつもの味を飲みたい」——そういう気持ちがあるなら、ぜひ一度、当店のカウンターに座ってみてください。47年の継ぎ足しタレと、毎日手仕込みの焼鳥が、お待ちしています。口数は多くありませんが、お席に余裕があるときはお気軽に話しかけていただけたら嬉しいです。

ご予約は、お電話または食べログのネット予約からどうぞ。
📞 048-859-3344
🔖 ネット予約はこちらから

営業時間:17:00〜23:00(火曜定休、月に一度連休あり)
ラストオーダー:食べ物22:00 / 飲み物22:30
JR埼京線 与野本町駅 東口より徒歩4分

今日も大吉な一日を🏮